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求められる復縁に 7

Author: 花室 芽苳
last update Last Updated: 2025-10-30 23:23:33

「あ、はい! はじめまして、雨宮《あまみや》 鈴凪《すずな》です。あの人形の様子を見せてもらうため、白澤《しらさわ》さんに連れて来て頂きました」

 綺麗な女性を前に少し緊張しつつ、自分の名前とここに来た理由を説明する。彼女は表情を変えることなく、小さく頷いてから私を真っ直ぐに見つめて。

「……ふうん、貴女がね。私は羽塚《はねつか》 紫苑《しおん》、シオとでも呼んでくれればいい。人形ならこっちだよ、白澤はあっちの台所でお茶を準備してくれないか」

 紫苑さん、この女性によく似合う名前だと思う。言葉遣いからやや男勝りな性格かもしれないと感じたが、それもこの人の魅力の一つなのかも。

 昔からの知り合いらしく白澤さんには遠慮がないようだが、それを彼が気にする様子はなくて。

「全く人使いが荒いですね、まあ今に始まった事ではありませんが。では鈴凪さんは紫苑と一緒に作業場に行っておいてください」

 そう言って先に中へと入っていった白澤さん、私は彼と別の方向へ歩いていくシオさんの後を追って。

「はい、分かりました! では、お邪魔します」

「転ばないように気を付けなよ、少し床が傷んでいるからね。そうだ今度、白澤に手伝わせて修理しようかね」

 シオさんは白澤さんを扱き使う気満々のようで、それを想像して思わず吹き出しそうになってしまった。渋々手伝う白澤さんなんて貴重だから、私も一緒に手伝わせてもらえないかな?

 なんてことを、ワクワクしながら考えていると。

 廊下にも、部屋の端から端……置かれた棚に至るまで、色んな人形で室内が埋め尽くされている。一体どれだけの人形がこの屋敷には存在するのだろう?

「わあ、凄い数の人形たちが並んでる。まるで……あっ!」

 廊下を進んだその奥に、かなり広めの部屋があって。ここが作業部屋なのだろうか、照明も他より明るく大きな机がいくつも置いてあった。

 そのなかの一つに、見慣れた人形の姿があって。私は慌てて机に近付くと、その子を手に取ってじっくりと見てみる。

「うそでしょう、信じられない。あんなにボロボロにされてたのに、こんな綺麗な状態になってるなんて……」

「それでもまだ途中だけれどね。ああ、でも貴女に会えてとても嬉しいそうだよ」

 元の状態よりも綺麗になったのではないだろうか?

 それくらい傷付けられた部分もしっかりと直してあり、どこがナイフの刺さっていた
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